ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器
こんばんは、タカです。
今回は以前紹介したポール・アダムの小説、「ヴァイオリン職人の探求と推理」と「ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密」に続くヴァイオリン職人シリーズ3作目の「ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器」を紹介したいと思います。
1作目
2作目
ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器
出版社:創元推理文庫
著者:ポール・アダム
翻訳:青木悦子
今回の英題は「THE HARDANGER RIDDLE」です。
なんと本作は日本の読者からの熱いリクエストに応えて、日本向けに特別に書き下ろされた作品です!
今作の舞台は北欧ノルウェーです。
ヴァイオリンに似た楽器のハルダンゲル・フィドルをめぐる殺人の謎を追います。
いつも通り登場人物の名前に苦戦します(苦笑
前半・中盤はノルウェーの雨の描写が印象的。
推理も天気のように晴れずなかなか真相にたどり着けないもどかしさ。
しかし終盤はノルウェーの美しい街並みやフィヨルドの景色を想像させてくれる描写と天気の回復とともに冴える推理。
いつの日かシリーズ4作目を読める日がくることを願って読了。
読んでいてノルウェーに行ってみたくなりました。
作品中では作曲家のグリーグ(ペールギュントやピアノ協奏曲が有名ですよね)や、日本ではあまり有名ではありませんがヴァイオリニストのオーレ・ブルの来歴についても触れらています。
ペールギュントの主人公のモデルがオーレ・ブルだったとは知りませんでした。
グリーグについては有名ですので検索すればすぐに情報は得られますので、私の所有しているCDからオーレ・ブルやハルダンゲル・フィドルのCDを今後このブログで紹介できればと思っています。
オーレ・ブルの作品のCD
ハルダンゲル・フィドルのCD