ヴァイオリンと旅行と投資

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ヴァイオリンの銘器

こんばんは、タカです。

今日も昨日に引き続き、ヴァイオリンの銘器の写真がたくさん掲載されている本を紹介します。

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 ヴァイオリンの銘器

著者:渡辺恭三

出版:音楽之友社

 

この本には1600年代・1700年代のストラディヴァリ,グァルネリ一族,ジョヴァンニ・バティスタ・グァダニーニなどの超有名作家はもちろん、1500年代後期のガスパロ・ダ・サロ、1800年代のジャン・バプティスト・ヴィヨーム,ジョヴァンニ・フランチェスコ・プレッセンダ、1900年代の宮本金八,カントゥーシャなどの楽器も掲載されており、非常にバランスの良い内容となっています。

カラー写真も豊富で見ていて非常に楽しいのですが、見開き1ページを使い、モノクロ写真ではありますが32挺のヴァイオリンのf字孔の写真の見比べができるページとスクロールの見比べができるページも用意されています。

 

写真集としてだけでなく、クレモナの街や工房の様子の写真、鑑定家の見方、ヴァイオリンのよもやま裏話(ヴァイオリン製作者が塗ったオリジナルのニスの話や、店に来られたお客様がいろいろ楽器をためされるときにその中に1挺か2挺安いけれども高価な品になんとなく似ていて良質な楽器を混ぜておく悪意のないイタズラをしたときの話などなど)、コラムも充実しており読み物としてもすぐれた1冊となっています。

 

以前紹介した『これがヴァイオリンの銘器だ!』と共に、ヴァイオリン好きな方におすすめできる素晴らしい1冊です。